No.4 Forest sleeping dragon
9.kyuu 処方箋
LANDSCAPE AROMAに使用される精油の歴史と特徴
No.4 Forest sleeping dragon (フォレスト)
龍も眠る森
森の吐息が包み込む優しい香り
Bergamot:Grapefruits:Lavender
・Bergamot (ベルガモット)
科名:ミカン科
精油抽出部分:果皮
芳香:軽くデリケートでリフレッシュさせる香りで、フローラルなトーンを伴う香り
ベルガモットはかつてクリストファー・コロンバスがこの木をカナリア諸島で発見し、スペインとイタリアに導入したそうです。記録では、これがフィレンツェで1725年にされてイタリアの民間療法で広く使われるようになりました。さらに16世紀以降には、ヨーロッパの数多くの植物誌に消毒薬、また解熱薬として記載されるようになりました。ナポレオンが統治した時代には、とりわけ香水としての人気が高まり、古典的なトワレ、オーデコロンの主要な成分となったほどです。
ベルガモット油には、心を鎮静させるとともに高揚させる効果があり、不安症、抑うつ症、神経の緊張に素晴らしい効き目があります。また、冷却し、リフレッシュさせる特性があるため、交感神経系の活動を鎮めることによって、イライラした感情やフラストレーションを和らげてくれます。
ベルガモット油にはオイリー肌の症状、特にストレス性の場合には効果が高いと言われています。また肌はもちろん、油っぽい頭皮にも効果的です。
・Grapefruits (グレープフルーツ)
科名:ミカン科
精油抽出部分:果皮
芳香:甘くて鋭い、リフレッシュさせる香り
グレープフルーツは木の起源も名前の由来も確かではなく、おそらくスイートオレンジとポメロ、あるいはシャドックの交配種ではないかと考えられ、18世紀頃から栽培が始まったと言われています。
グレープフルーツ油は、穏やかな利尿作用があり、余分な体内の水分を排出し、脂肪の分解を助けます。また、鬱滞を除去する作用があることから、むくみやセルライト、体重増加、肥満にも適しています。また、グレープフルーツ油は収れん作用と浄化作用もあり、オイリー肌やニキビ肌、シワなどの気になる肌年齢のサインにも効果的です。
柑橘類の精油の特徴として、グレープフルーツ油にも気滞に働きかけ、滑らかに流す力があります。緊張しやすかったり、イライラしたり、移り気の心理状態に良く作用します。
・Lavender (ラベンダー)
科名:シソ科
精油抽出部分:花の咲いた先端部分・葉
芳香:ウッディーな基調のフローラルでかるく、くっきりとした香り
ラベンダー油はアロマセラピーで最も広く使用される精油の一つで、この植物は古い時代から治療に使われていました。また、ローマ人はラヴェンダーの消毒作用を尊び、これを浴槽に入れて沐浴し、創傷を洗いました。実際、英名のラベンダーのもとになったラテン語lavareは、「洗う」という意味です。
ドイツの哲学者・思想家のルドルフ・シュタイナー(1861-1925)は、ラベンダーは物質体・エーテル体・アストラル体の三つを安定させるとし、心理的な不調を癒す効果があると唱えました。
ラベンダー油は、神経の緊張を和らげ、気の流れを良くし、パニックやヒステリーを落ち着かせます。また、高い血圧を下げて心拍を鎮めます。不眠症に効果的なことは昔から広く知られています。肌に対しては、新しい細胞の成長を促すとともに皮脂分泌のバランスを整え、様々な肌タイプに効果をもたらします。
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・LANDSCAPE AROMA No.4 Forest sleeping dragon
参考文献:
アロマテラピーのための84の精油(1992/12/10)
ワンダ・セラー (著), 高山 林太郎 (翻訳)
スピリットとアロマテラピー 東洋医学の視点から、感情と精神のバランスをとり戻す(2000/12/25)
ガブリエル モージェイ (著), 前田 久仁子 (翻訳)
アロマテラピー〈芳香療法〉の理論と実際 (1985/8/30)
ロバート ティスランド (著), 高山 林太郎 (翻訳)
ハーブの魔術(2001/10)
マーガレット ピクトン (著), 佐藤 美保 (翻訳), 森川 由実子 (翻訳), 田中 瑞恵 (翻訳), 山口 香 (翻訳)