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9kyuu からの星のお便り Vol. 3

見える世界と見えない世界

イメージの裏切り – これはパイプではない

ルネ・フランソワ・ギスラン・マグリット

The Treachery of Images − Ceci n’est pas une pipe

René François Ghislain Magritte



目次

1) アート作品の中に星空を探す

Vol.3「イメージの裏切り – これはパイプではない」

2) 見える世界と見えない世界:トランスサタ二アンとは?

3) 2020年 獅子座新月と乙女座シーズンの星空

4)「いかに生きるか」よりも「なにをするか」

 

 

 

1) アート作品の中に星空を探す 
Vol.3「イメージの裏切り – これはパイプではない」

 

 

前回と前々回のコラムでは、これからのアクエリアス時代のテーマとなる 〈自由・平等・友愛〉 のうちの〈自由〉と〈友愛〉を感じられる絵を取り上げました。そこで〈平等〉としたいところなのですが、〈平等〉は天秤座シーズンに入る次回へ。。。

 

さて今回は、ベルギーのシュルレアリスムの画家、ルネ・マグリットの代表作の1つ『イメージの裏切り』を取り上げることにしました。同じ20世紀に活躍したマティスが描く対象物から〈色〉を解放させたとするならば、シュルレアリスムの画家たちは描く対象物から〈イメージ〉を解放させたと言ってもいいでしょう。

 

マグリットはシュルレアリスムの画家、と言われていますが、シュルレアリスムとは一体どういうものなのでしょうか?

シュルレアリスムは、現実を超えた世界を表現する芸術運動です。フロイトの精神分析などに影響を受け、無意識をテーマとした作品や、異なったモチーフを1つの世界に共存させた美術や音楽や文学、また、眠っている間に見たような不思議で謎めいたそれらの無意識の世界に触れるような作品が数多く生み出されました。

この『イメージの裏切り』 は、1928年から1929年、マグリットが30歳から31歳の頃の作品です。この絵には、パイプが描かれているにも関わらず、下部に〈Ceci n’est pas une pipe{これはパイプではない}〉という言葉が添えられています。

 

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さて、この首をかしげてしまうような作品には、どういう星空が隠れているのか探してみましょう。 

 

パイプが感じさせる父性や、その本体の色の茶色に山羊座、文字に双子座、あるいは射手座乙女座などが見つけられます、、、。

以上、今回はこれでおしまいです。マティスのシンプルな絵の中に12の星座を見つけられたのとは違い、マグリットのシンプルなこの絵の中から多くの星を見つけることはできませんでした... が、

 

実はもう少し重要な惑星がこの絵には含まれています。お昼間の空を見上げても星は見えませんが、宇宙には存在はしているように...です。それはどういうことでしょう?もう少し目を凝らせて、この絵の奥に潜んでいる意識を探ってみることにしましょう。

 

『人の子』マグリットは、緑のリンゴで顔を隠し、自分というものを曖昧にしたこの作品をセルフ・ポートレイトとし、「他のものによって隠されているもの全てにおいて、人は見えているものの後ろに隠れているものを見たくなる」といったコメントを残しました。



イメージの裏切り』は、1973年にフランスの哲学者のミシェル・フーコーの『これはパイプではない』という著書の中で論じられたことで一躍有名になりました。その本の中でフーコーは、15世紀以降の西洋絵画は2つの法則で成り立っていると述べました。

 

1つ目は〈言語記号と造形的要素を分離する〉つまり、“言葉と絵を一緒に描かない” といったことです。2つ目は〈類似と肯定{断言}との等価性を定立する〉つまり、“描いたものが「これはパイプです」というように断言ができること” です。けれどもマグリットは絵の下に言葉を添え、さらに「これはパイプではない」と否定をしたのです。

 

「これはパイプである」と書かれていれば、観る側は安心します。けれども「これはパイプではない」と書かれていたらどうでしょうか? まず驚き、目が覚めるでしょう。そして、「これは一体どういうことなのだろう?」と考え始めます。そうです、そんな風に安心が揺らぐことで、目に見える世界から、目に見えない世界への探求が始まります。



2)目に見える世界と見えない世界:トランスサタニアン 



私たちの〈目に見える世界〉を担当しているのは、月、水星、金星、太陽、火星、木星、土星までの7つの惑星です。その土星よりも外側を回っている天王星・海王星・冥王星は〈目に見えない世界〉を担当しています。占星術では、その外側の3つの惑星をトランスサタニアンと呼びます。

 

〈目に見える世界〉の範囲の安心や安全を保つためにルールを守らせるのは、7つの惑星の一番外側をまわる土星です。その土星の外側をまわる天王星は、日常を突破する革命的なジャンルを担当しています土星までのルールの中で培った考えかたに刺激を与え、〈目に見えない世界〉を取り入れた思考へ変化させます。

 

このマグリットの絵の奥には〈知〉を司る水星の1オクターブ高い天王星が隠されているでしょう。天王星は、未知の世界から新しいひらめきをもたらす〈イマジネーション〉を観る側に送っています。

 

『リスニング・ルーム』マグリットにとって緑のリンゴは〈見えるもの〉と〈見えないもの〉の間における「永遠の緊張」や「神秘性」の象徴です。


お次は、海王星。夢や幻想のように輪郭のぼやけた曖昧なジャンルを担当している惑星です。海王星が発見されたのは1846年。その後に精神分析の創始者であるフロイト、また心理学者のユングやアドラーなどが生まれ、それまで分析されずにいた無意識の領域の研究が数多くなされています。

 

海王星は〈目に見える世界〉で捉えていた感じかたを溶かし、〈目に見えない世界〉を含めた感情へと同化させます。この絵の奥には〈美〉を司る金星の1オクターブ高い海王星が隠されているでしょう。海王星は、未知の世界から豊かな想像をもたらす〈インスピレーション〉を観る側に与えています。

 

そして、新しいものが生まれる前には、そのスペースをつくるために古いものが死んでゆきます。死と再生といったジャンルを担当している惑星は冥王星です。

 

冥王星は〈目に見える世界〉で身につけた動きかたを壊し、〈目に見えない世界〉を含めた行動に再生させます。〈力〉を司る火星の1オクターブ高い冥王星は、未知の世界から深みある直観〈インテュイションを与えます。

 

マグリットが生まれた19世期の終わり頃から世の中は、ひとりひとりが自分の道を選び極めてゆく、という時代に突入しました。先生から引き継いだ技術を持って、いかに描こうか? ではなく、私にしかない個性を探して、何を描こうか?という、自由ではあるけれどもお手本がなくなった時代になったといっても良いでしょう。

 

そんな時代に誕生し活躍したマグリットのホロスコープを見てみると、このトランスサタ二アンの星の影響を存分に受けているのです。彼がこの時代にシュルレアリスム芸術運動で躍動したのはもしかすると、他ならぬ星の力だったのかもしれません。

 

3 )2020年 獅子座新月と乙女座シーズンの星空

 

8月19日の午前11時42分に、獅子座での新月が起こります。

 

太陽は、〈私にしかない生きかたをするための精神〉がどういった特徴を持っているのか?を示しています。太陽の故郷は獅子座ですので、獅子座のシーズンになると故郷のエールが届き、私の道を生きようといった意識がグッと表れやすくなります。

 

昼間に姿を隠している月は、夜になると太陽と交代するように大きく光りだします。それはまるで太陽の光に照らされていない私たちの無意識の部分を照らすようにです。

 

新月は地球から見て月と同じ方向に太陽があるという状態です。太陽の意識のタネが、月の裏側の無意識に蒔かれる、というようなことが起こります。約6ヶ月後に起こる同じ星座での満月の際に咲く花のタネです。満月は無意識が意識に登ってくるようなことが起こりますが、新月のタイミングではそれがどういう特徴を持ったものなのかはわかりません。どういう花を咲かせるタネなのか? が新月のタイミングのホロスコープを見るとイメージができます。

 
獅子座新月のホロスコープ

 

それでは、今回の獅子座新月にはどういった意識のタネが蒔かれているのか見てみましょう。

 

アセンダントは蠍座です。獅子座の新月は水星ともコンジャンクションし、MCという社会的頂点を表すポイントにあります。それに対し火星がトライン、また土星がクインカンクスという角度を取っています。火星と土星はスクエアです❺。

 

人への深い愛情や親密になりたいという衝動、また本物を目指し、深めていきたいという動機によって、興味のあることや好きなこと、楽しみながらできる仕事が天職になってゆきます。その結果として出来上がったものの価値は、他の誰かではなく自分自身が決めるのです。人と共存する社会の中で叶えるためのコミュニケーションも冴えてきます。時代に先駆けたことに取り組んでいる人との新しい出逢いによって、より広範囲の情報や学びを得ることが増えるでしょう。ただ古株のような人から、昔からのルールに戻し従うよう圧力もがかってくるため、モチベーションが下がることもあるでしょう。そんなルールも、使えるものと使えないものとを冷静に選別し、温故知新的なカタチへと創造してゆければ、思いもよらなかった奇跡も起きるでしょう。

 

8月15日から自由や革命を司る天王星が逆行を開始しています。木星・土星・天王星・海王星・冥王星という、外側をまわる5つの惑星がすべて逆行することになります。個人の中では意欲的に取り組もうとする気分が湧き上がりますが、社会や無意識の範囲には、逆行前の段階において取りこぼしていたり、もつれたままおざなりにしてしまっていた要素に気づかせるため、映像のフィルムが巻き戻されたような環境に置かれるようなことが起こります。逆行中にはより健やかに成長するためのヒントが潜んでいると言えます。好転反応的な痛みも伴うでしょう。再び星が順行する際には、逆行の中で得た深い洞察によって新しい世界に取り組んで行くことができるでしょう。

 

天王星は、2018年5月から牡牛座入りしています。その頃からじわじわと牡牛座の〈目に見える世界で生きていく際に必要なものを所有する〉という分野での考え方が変化しているのを感じられていることでしょう。新月図の天王星は6ハウスに滞在していますので、労働や医療、奉仕などの環境の中で、天王星的なツール、インターネットを介したクラウドソーシングの部分などが見直されていくでしょう。8ハウス蟹座の金星とセクスタイルの角度もとっていますので、現在ニュースになっているベーシック・インカムへの取り組みが、ローカルな中で始まる可能性があります。それにより豊かさや労働に対して向き合うことが増えるでしょう天王星が順行に戻る2021年、年明けの1月14日を過ぎた頃には、吹っ切れるような気分になり、1月29日獅子座の満月の頃には、取り組みの結果も現れるでしょう。


社会という枠の中で個人の挑戦を試みるという火星❽も、9月10日から約2ヶ月間逆行します。6月末以降、新しく始めてはみたものの、挑戦する意欲が落ちてきたものや希望を感
じられなくなったものについて、けりをつけてゆくようなことが起こるでしょう。逆行がもたらす停滞によって、焦りによるイライラが出てしまうこともあります。その感情はどこからきているのか? 何の不足によるものなのか? 自分の内側に問うことに火星の挑むというエネルギーを使うといいでしょう。

 

9月13日には木星が、9月29日には土星が順行に戻ります。この辺りから、年末に起こる水瓶座でのグレートコンジャンクションへ向け、一新された社会のあり方の形を感じられるようになるでしょう。

 

4)「いかに生きるか」よりも「なにをするか」

 

今回はマグリットの『イメージの裏切り』の絵の中にある星空と、獅子座新月と乙女座シーズンの星空の動きを眺めてみました。マグリットの言葉に「私たちの思考は見えるものと見えないものの両方があることを知覚している。思考を目に見えるものにするために私は絵を利用する」というものがあります。

 

この時期〈目に見える世界〉では、慣れ親しんだ昔に戻ろうという社会の流れも起きます。その今までの<目に見える世界>から自分を探すのではなく、自分の内面にある無意識の〈目に見えない世界〉に目を凝らし、私にしかない個性を探して、なにを天職にしようか!と自分がワクワクするような挑戦をしてみてください! そのワクワクする心の星は、実は身近なところで、キラキラ光っているかもしれません。








あなたはプレアデスの鎖を結ぶことができるか。オリオンの綱を解くことができるか。

あなたは十二宮をその時にしたがって引き出すことができるか。

北斗とその子星を導くことができるか。

あなたは天の法則を知っているか、そのおきてを地に施すことができるか。

 

『ヨブ記』の第38章 31 − 33 の一説

 

 

次回の9kyuuの星のお便りは、

ミケランジェロ・ブオナローティ 最後の審判の中に星を探します。

 

美術家 田谷美代子

 

 

 

印刷会社勤務の傍ら、子どもとの自然体験の場や絵本教室に通う。 絵を描くための哲学の必要性を感じ、渡独にて人智学、その後占星術に出会う。 国内、フランスのギャラリーにて作品の出展や、本の装丁、プロダクトパッケージなどを手がける。 また、現在子どものアートワークショップの開講に向け準備しております。

 

9kyuu  Creative Director / Designer    SAYAKA HAMADA 

9kyuuのクリエイティヴディレクター / デザイナーであり、数年前よりミツバチの生態やアート、占星術、人智学、自然哲学、民俗学などを学んでいます。







〜トランスサタニアンのエネルギーを感じる??〜


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