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海外の友人から聞いた風邪に良く効くナチュラルケア|9.kyuupartnerコラム

翻訳家 / Yamaguchi Hanae //

 

海外に暮らしていた10年間、様々な国の人との出会いがありました。やがてお互い食事に招き合うような仲になると、面白い気づきが度々ありました。中でもこの寒い時期に思い出すのが、各国の風邪に効くナチュラルケアについての話です。お国変われば、それぞれ暮らしのアイディアも異なります。今回はすぐに自宅で試せるそれらの方法の一部をご紹介させていただきます。

目次

  1. 軽い風邪にはハーブティーを飲んで身体を温め、ゆっくり休む
  2. 体の不調には体を動かして整え、チェリーピローで幹部を温める
  3. 頭痛や鼻の調子が優れないときにはハーブスチーム
  4. フランスに伝わる風邪の特効薬グロッグでぐっすり眠る
  5. アジアならではのナチュラルケア?にんにく生姜湯と生姜はちみつ湯

軽い風邪にはハーブティーを飲んで身体を温め、ゆっくり休む

ドイツのドレスデンに生活していた頃、風邪で医者を訪れても、たいていの場合、すぐに薬を処方されることはありませんでした。その代わり、症状に応じて先生にハーブティーの服用を勧められ、薬局かビオショップ(オーガニック製品を取り扱う店)で購入するように指示されました。鼻の通りを楽にしてくれるミントティーや眠りの質を上げてくれるカモミールティー、目的に応じたブレンドティーなど様々なタイプを試していくうちに、自分でも選べるようになりました。また、ある時はウクライナ人の友人から、自宅の庭でとれたというヤナギランという植物で手作りしたハーブティーを「風邪に効くから」といただいたこともありました。

最近では日本でもウィルス性の風邪に抗生物質を処方することもだいぶ減ったと思いますが、ヨーロッパでは抗生物質の処方はかなり慎重でした。「ただの風邪であれば、しっかり水分補給してゆっくり静養すること」と毎回言われるうちに、少しくらいの風邪では病院に行くことが減り、軽い症状であればお店や薬局で手に入るハーブティーや漢方などを利用するようになりました。(もちろん長引く風邪の場合は病院へ行きます。)



体の不調には体を動かして整え、チェリーピローで幹部を温める

かつて東京に暮らしていた頃、肩こりや腰痛があれば、すぐにマッサージに助けを求めていました。しかし、ベルギーに暮らしていた時、体調が優れず、行きつけのマッサージ店もないのでどうしたらいいだろうかと現地の友人に相談したところ、「体が不調ならば、運動しなければダメよ」と言われ、一緒に毎朝ランニングをすることになりました。運動不足の私は、走ると血行が良くなりすぎてなんだか全身痒くなるし、疲れて翌朝起きれないし、当初はかえってさらに不調になりました。しかし、走ることに慣れた頃には、程よい体力はつくし、汗をかいて体もスッキリするし、そのうち風邪もひきにくくなりました。日本のように手軽なマッサージやスパが数多く存在しないヨーロッパでは、自分で体を整えることが一般的なようです。不便から学ぶことは多いと改めて感じます。

それからベルギーの健康ケアグッズといえばチェリーピロー。さくらんぼの種が詰まったピローをレンジで温め、癒したい患部に当てて温めるだけの手軽なものです。元々はベルギーでさくらんぼを使ったお酒を作る醸造所で働く人たちの手作りから始まったアイディア商品だそうです。ほんのり香る香ばしい匂いもじんわり温まる心地よさも最高です。眠る前に目や背中や足元に当てるだけで驚くほどリラックスできるので肩こりがある人にとてもおすすめです。おしゃれなデザイナーを多数排出するハイセンスな国ベルギーならではだなあ、と思うのは種を包み込むファブリックもシックなカラーや素材が多いこと。目も癒されます。それから環境にも優しいというのが嬉しいですね。



頭痛や鼻の調子が優れないときにはハーブスチーム

フランス人の友人にかつて教えてもらったハーブスチームは、これまで海外で知った風邪に良く効くナチュラルレメディーの中でも、とりわけ気に入っており、今でもよく自宅で実践しています。大きめのボウルに熱湯を注ぎ、そこに鼻の通りを良くするユーカリやティーツリー、ジュニパーなどお好みの精油(できればオーガニックのもの)を数的垂らします。私は現在、9.kyuuの精油、LANDSCAPE AROMA No.6 Cosmosを愛用しています。No.6 Cosmosは、ペパーミントとユーカリ、そしてティートリーという風邪や体の不調にぴったりの精油がブレンドされているので特にオススメです。頭とボウルをタオルですっぽり覆い、心地よい程度の距離で水面に顔を近づけます。そして、目を閉じ、鼻呼吸を繰り返し行います。すると驚くほど、鼻の通りが楽になります。

時間がないときは大きめのマグカップに熱湯を注ぎ、その中に精油を数的垂らして深呼吸を何回か行うだけでも効果があります。また別のフランス人の友人がある冬の乾燥した日、キッチンで大きなパスタ鍋にガラガラとお湯を沸かし、その中に精油を垂らしていました。室内の湿度は上がるし、香りも良いと勧めてくれました。



フランスに伝わる風邪の特効薬グロッグでぐっすり眠る

前述のフランス人の友人は料理もとても上手でお昼時に自宅を訪ねると、よく美味しいスープやパスタ、サラダなど簡単ながらもとても美味しい食事を振舞ってくれました。ある日、風邪気味でやや体調が優れないときに彼女に会った際、「グロッグはもう試した?」と言われたので「グロッグ??聞いたこともない」と答えると、「風邪にものすごく良く効くから試してみて!」とレシピを教えてもらいました。グロッグとは、ラム酒を沸騰させて、レモン汁と砂糖をたっぷり加えたものです。ちなみに加温効果のあるシナモンスティックを加える人もいるようです。日本でいうところの卵酒のような伝統的な風邪の民間特効薬でしょうか。

ラム酒を買って早速試してみましたが、産後すっかりアルコールに弱くなった私は、沸騰後のラム酒でも効果抜群、よく眠れました・・・。風邪に聞いたかどうかは定かではありませんが、温まってよく眠れることは確かです。ロシアやウクライナなどではウォッカを使った似たようなレシピがあるそうです。アルコールに強いお国柄の人には良いのでしょうね。



アジアならではのナチュラルケア?にんにく生姜湯と生姜はちみつ湯

ニューヨークに暮らしていたときに車で5分ほどの近所に住む中国人の友人がいました。彼女は日本の大学への留学経験もあり、そのまま日系企業に就職していたことから、大変日本語が堪能でした。また、ご主人も日本人であることから、共通の話題も多く、知り合ってすぐに打ち解けて、よく家を行き来する仲になりました。ニューヨークと言っても私が暮らしていたのは何もない田舎だったので気の利いたレストランやカフェも近所にはほとんどなく、家で友人に振る舞ってもらう手作りのランチが私にとって最高の贅沢な時間でした。

私は和食やヨーロッパで覚えた食事を振る舞い、彼女はいつも美味しい中華料理を作ってくれました。昼食を取りながら、止めともなくおしゃべりを楽しみました。彼女は健康や美容の意識がとても高く、肌がとても健康的で美しかったので、よく健康の秘訣なども教えてもらいました。毎日ジムに通い、ランニングすることはもちろん、炭水化物は抑えめにして、バランス良く、ヘルシーで、そしてちょっと辛い食べ物をよく振る舞ってくれました。

ニューヨークの長い冬は湿度が極めて低く、日照量も少ないので、私は冬の間度々風邪をひいていました。そんなときに彼女が手作りしてくれた風邪によく効くという飲み物、それは「にんにく生姜湯」でした。小鍋にひとかけらのにんにくと生姜を入れてしっかり香りが広がるまで沸かす。それを湯呑みに注いで飲むだけです。しばらくにんにくの強い香りが口の中に残りますが、よく効きます。特に初期症状や治りかけのとき、虚弱症状に良いようです。

それから韓国人で3人の子供を持つ、とてもお料理上手な友人からはある日「体にいいから」と手作りの生姜のはちみつ漬けをお裾分けしてもらいました。大瓶にフレッシュな生姜のスライスを入れて、たっぷりのはちみつをそそぎ、しばらくの間漬け込んだもの。毎年生姜が美味しい時期にその年の分を漬け込むそうです。体の不調や風邪の時はもちろん、ティータイムに一息する際にも飲むそうです。マグカップに生姜はちみつを入れてお湯を注ぐだけで簡単です。私も日本に帰国してから一度手作りしてみましたが、美味しくてあっという間に飲んでしまいました。

お国変われば、健康に関するアイディアも異なります。ナチュラルで環境にも優しい方法でより健康になれれば、嬉しいですね。



著者のプロフィール: 山口 華恵 Hanae Yamaguchi

東京女子大学 文理学部英米文学科卒業後、大手製薬会社、外資系PR会社および日系PR会社で広告・広報業務に携わった後、夫の仕事都合でベルギー・ドイツ・アメリカ(ニューヨーク州)で約10年間生活を送る。現在は夫と4歳の息子と茨城県つくば市に暮らし、フリーランス翻訳者およびPRコンサルタントとして活動。現在、ヨガジャーナルオンラインおよびmadameFIGARO.jp(フィガロジャポン)の翻訳を毎月レギュラーで担当している。本サイトでは、海外での子育て経験や国内外の暮らしの中での学びやヒントについてコラムを執筆。