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植物で作るサスティナブルで快適な生活環境|9.kyuupartnerコラム

翻訳家 / Yamaguchi Hanae //

 

ベルギーとドイツに暮らしていた時は、マルシェ(朝市)や花屋さんで気軽にフレッシュな切り花を購入し、部屋に飾って楽しんでいました。しかし、アメリカのニューヨーク州に引っ越した途端、寒い季節の切り花の価格と鮮度に思わずびっくり。大好きな花を飾れなくなったことをきっかけに植物を部屋に飾るよう。当初は世話の方法がよく分からず、失敗もしましたが、サスティナブルに生活環境を彩ってくれる植物のナチュラルな魅力にすっかり虜になりました。

目次

  1. 植物よりも花が好きだった20~30代前半
  2. ヨーロッパに比べて切り花が高いニューヨーク州!
  3. 長く寒いニューヨーク州の冬の暮らしで植物の魅力の虜に
  4. 海外で出会った素敵な友人から学んだサスティナブルな植物の活用術
  5. 日々植物を楽しく育てながら、快適な生活環境を整える

植物よりも花が好きだった20~30代前半

 

過去10年ほど、夫の仕事の都合で海外に暮らしていました。最初に暮らしたベルギー、次にたった1年だけ暮らしたドイツでは、子供がいなかったこと、また今よりもっと若かったこと(20代後半から30代前半)もあり、家の中にじっとしているよりも興味が常に外に向いていました。暇さえあれば、どこかで何かを学んだり、人に会ったり、ジムに通ったりしていました。ヨーロッパの冬は、日本(特に関東)に比べて寒さや乾燥が厳しく、薄暗い悪天候の日が続くのですが、充実した毎日のおかげか今振り返るとあまりネガティブに捉えていませんでした。

それでも色のない風景がつまらなく感じるときは、マルシェ(朝市)や近所の花屋に出かけて、自分好みのナチュラルな色やアースカラーの花を適当に自分で生けていました。花があると生活環境が一気に華やぎ、心まで明るくなったのです。また何かの記念日や人をお招きするときなど、特別な日には花は欠かせない存在でした。



ヨーロッパに比べて切り花が高いニューヨーク州!

 

その後、ニューヨーク州へと移り、海外生活5年目に突入すると私たち夫婦に子供が生まれました。産後の生活環境はこれまでのものとは一変しました。息子を出産した6月初旬の最高に緑の美しい季節から夏にかけてはアウトドアがたくさん楽しめるので、カヤックや野外音楽フェスティバル、国立公園内のウォーキングなどイベントが目白押しで充実した毎日が過ごせました。

しかし、9月に入る頃から一気に冷え込みが厳しくなり、春までの約半年間は家の中で過ごす時間が急激に増えてしまうのです。その上、マンハッタンから北に350キロも離れた田舎だったので、冬場は大した娯楽もなく、況してや極寒の時期となると本当にこもりきりの毎日。 そうなってくると自然の織りなす美しい色彩が恋しくなり、花屋を久々に訪れたくなりましたが、住んでいたエリアには残念ながら花屋が少なく、たいていの場合、お店の趣味も今ひとつでした。また、ヨーロッパのように花を日常的に飾る風習がないのか、住んでいたエリアが田舎すぎたのか、お店に並ぶブーケのセンスにはがっかり。また花自体も長期輸送のせいか、鮮度や品質が悪く、値段も高め。以前のように部屋に花を飾ることがすっかりなくなってしまいました。



長く寒いニューヨーク州の冬の暮らしで植物の魅力の虜に

 

そんな寒い冬、年末の風景を楽しみにモントリオールの街を訪れました。お洒落な店が立ち並ぶサン=ドニ通りにある素敵な花屋のウィンドーでフィカス・ウンベラータという植物を見かけました。その大きく元気な葉っぱがとても印象的で、「毎日こんな植物が眺められたら、一気に部屋の雰囲気もナチュラルに明るくなり、元気が出そう」そんな気持ちになりました。モントリオールのあるカナダへは国境を渡るため、植物はNG。後ろ髪引かれながら帰路につきました。

ニューヨーク州に戻ってから、近くのナーサリー(植物や園芸用品を扱う店)を探し回り、ようやくフィカスを手に入れました。寒さのせいで色を失った窓から見える雪と枯れ木の風景も、部屋に置いたその植物のおかげで一気に華やぎました。植物を置くだけでこんなに生活環境が快適さを増すのかと驚きました。

そしてそのフィカスを購入して以来、どこに行っても植物に目がいくようになりました。ナーサリーはもちろん、オーガニック食材で有名な米スーパーマーケット、Whole Foods MarketやTrader Joe’s、ホームセンターを訪れてもそこかしこに素敵な植物、そしてそれを飾るためのナチュラルカラーのポットやハンギング用の雑貨があふれていました。ニューヨーク州の冬は長く厳しいので、緑を部屋に置くことは心身へのポジティブな効果があったように感じます。

そのフィカスをきっかけに、様々な植物を育てるように。私は、多肉植物のようにふっくらしたものよりも、風を受けてそよそよ動くナチュラルで繊細な雰囲気の植物、例えば、アジアンタムやエバーフレッシュなどがお気に入りです。



海外で出会った素敵な友人から学んだサスティナブルな植物の活用術

 

長い冬が明け、春の訪れとともに素敵な友人に出会いました。彼女もまた日本人で植物が大好きでした。彼女の家にはたくさんの植物が溢れ、「自分の家を植物だらけのジャングルみたいにしたい!」という無類の植物好き。特にポトスの使い方がとても上手でした。水やりが少なく、育てやすいと一般的に言われるポトスですが、当時、私はまだ育てたことがありませんでした。彼女は部屋のカーテンレールにナチュラルに這わせてツタのように巻きつけたり、手作りのハンギングのガラス瓶からポトスを垂らしたり、株分けしたものを家中で元気に育てていました。小さな1つの株からいくつも株分けするとはなんて素敵なのだろう、と感心しました。

そんな素敵な彼女に影響されて日本に帰った今、寝室の天井から吊り下げているハンギングポットにはポトスが入っています。彼女の言う通り、とにかく環境を問わずに育てやすく、初心者にも向いています。

日本、特に私が現在暮らしている関東はニューヨーク州に比べれば、冬の長さや寒さは大したことはありませんが、それでも冬は部屋で過ごす時間が増えてしまいがちです。家の中に植物が少しあるだけで部屋がナチュラルで優しい雰囲気になります。また、ぼーっと見つめるだけでまるで森林浴のように心を癒してくれますし、更に嬉しいことに空気浄化能力も高いとあってして生活環境をより良くしてくれます。

ドイツのドレスデンに暮らしていた頃、仲の良かったドイツ人の友人の家を訪れた際も部屋中に植物が溢れていました。彼女もまた、「長い冬の間は緑の色が恋しくなるから」と語っていました。



日々植物を楽しく育てながら、快適な生活環境を整える

 

かつて都内で仕事をしていた頃はデスクに置いたサボテンさえ、枯らしてしまいました。当時はただそこに置きっ放しにしていただけで、特に世話していたような記憶もありません。疲れた毎日に少しでも植物の与えてくれる力を必要としていた気持ちは今と変わりませんが、植物を世話する心の余裕が当時全くと言って良いほどなかったのかもしれません。

それから時を経て、植物を部屋に置き始めた5?6年前、水をやりすぎて根腐れしてしまったり、羽虫が出てしまったり、乾き過ぎて駄目にしてしまったり、失敗も多々ありました。可愛いあまりに過剰に世話をし過ぎていたのも原因の一つだったようです。子育てと同じで、やり過ぎもいけないと反省しました。それから植物に詳しい友人に色々知恵を拝借したり、専門書やインターネットで情報を調べたりしながら、徐々にそれぞれの植物との付き合い方を学んでいきました。

今は植物の世話をする日々の習慣にこそ面白さを感じています。手をかけて丁寧に正しく世話をすれば、ほぼ綺麗に元気でいてくれます。たいていの植物は土が乾いてから、水をしっかり与え、受け皿に残らないように水を切ります。日々葉水を与えたり、必要に応じて栄養剤を時々与えたりしています。植物の世話をしながら、一方で植物から感じたり、学んだりすることも多いようにも思います。

かつては植物よりも世話の楽な切り花を好んで買っていましたが、今はサスティナブルに楽しめる植物の方が私好みです。地味ながらも楽しい毎日の植物習慣を楽しみながら、日々快適な生活環境作りに励んでいます。

著者のプロフィール: 山口 華恵 Hanae Yamaguchi

東京女子大学 文理学部英米文学科卒業後、大手製薬会社、外資系PR会社および日系PR会社で広告・広報業務に携わった後、夫の仕事都合でベルギー・ドイツ・アメリカ(ニューヨーク州)で約10年間生活を送る。現在は夫と4歳の子供と茨城県つくば市に暮らし、フリーランス翻訳者およびPRコンサルタントとして活動。現在、ヨガジャーナルオンラインおよびmadameFIGARO.jp(フィガロジャポン)の翻訳を毎月レギュラーで担当している。本サイトでは、海外での子育て経験や国内外の暮らしの中での学びやヒントについてコラムを執筆。